X−0006−Vulpes:光と共に旅が始まる

X−0006−Vulpes:ノロイノガイトウ(Maledictolucerna umimanekia)

危険度:XXX

分類:節足動物門六脚亜門昆虫綱完全変態亜節鞘翅上目鞘翅目(甲虫目)多食亜目ゴミムシダマシ上科ツチハンミョウ科ノロイノガイトウ属

【概要】
腹部が蛍光灯のように変化したツチハンミョウです
頭部や胸部を天井にめり込ませて柔軟な腹部を曲げ蛍光灯に擬態しますが、後述の理由により現在確認されている成体の生息域は堀野海氏の自宅、模倣展示帯内部、形骸海域の3箇所に限られています
模倣展示帯内部や形骸海域に生息する個体は繁殖可能ですが、堀野海氏の自宅に生息する個体は繁殖能力を失っているようです
かなり寿命が長いようで今現在寿命で死亡した個体は確認されて居ません
一齢幼虫(ステージA)は通常のツチハンミョウの一齢幼虫と似た形態をしています
2齢~4齢幼虫(ステージB)は一齢幼虫と似ていますが脚がオール状に発達しています
終齢幼虫(ステージC)はステージBと似ていますが脚が小さく先端に鉤爪を有しています
蛹は一般的な昆虫と同じく成虫と似た姿をしており羽化が近づくと異次元移動が可能になります
幼虫はすべての時期で無気配性を有します

【生態】
成虫の餌は他の超擬態生物の体液です、堀野海氏の家の個体は蛍光灯のソケットに擬態した超擬態生物、模倣展示帯内部の個体は博鯨、形骸海域の個体は同地域に生息する他の大型の超擬態生物に寄生して生活しています

本種は人間(模倣展示帯の個体は生息域に迷い込んだ人間、形骸海域の個体は宿主を捕獲した人間)を見つけると光と共に無気配性を持った卵を腹部から放出し卵を付着させます
卵は人間に触れた場合にのみすぐさま孵化して一齢幼虫(ステージA)となり、皮膚から体内に潜り込み血管に乗って宿主の脳まで移動します
この際、幼虫は治癒能力を高める成分を放出するため宿主の身体に外傷が残ることはありません
その後幼虫は宿主の血液から栄養を摂取しながら特殊な成分を放出し、宿主が赤道付近の熱帯の海に行きたくなるように脳を操ります
宿主が熱帯の海に行くと幼虫に操られるままに海でぎごちない動きで泳ぎ始め大抵の場合溺死します
この際に宿主が博鯨内にいる場合宿主は海水ではなくガインドネスに惹かれる事が確認されていますが原理は不明です
また、何故かステージAの幼虫に頭痛薬を投与すると死亡します
溺死すると幼虫は宿主の鼻腔から体外に脱出してステージBへと変態します
ステージBは発達した脚を用いて外洋を泳ぎ回りながら魚などを捕食して成長します
ある程度の大きさとなると沿岸部に移動して河川を遡上し、上流部でステージCへと変態し川に近づいてきた生物に飛びついて爪でしがみつきます
ステージCの幼虫は付着している生物が他の生物とすれ違うとその度にジャンプして飛び移り、最終的に異次元生物へとしがみついて異次元生物の力を借りて異次元へと移動します
ステージCの幼虫が次元移動する際は基本的に他の異次元生物に付着し便乗して移動しますが桜木遊歩道や三栄津団地では自力で人間などの体表から異次元の入り口へとジャンプして次元移動を行う姿が確認されている他、逆猪目川ではステージCにならずにそのまま特殊現象とともに異次元へと移動します
ステージC(逆猪目川上流域のみステージB)の幼虫は異次元に移動すると蛹となり、羽化が近づくと自力で異次元移動を行い成体の寄生対象のいる場所へと移動し成虫になります
蛹は私たち以外の様々な次元で確認されており、今現在は特殊現象時の逆猪目川上流域(自力移動)、シヴァーヤ(恐らくリビートか調査のために立ち入った人間に乗って移動)、ネガロ・フォレスティア(恐らく紅玉八咫烏の獲物に乗って移動、色彩が反転していたためネガロ種の可能性アリ)、カタリベ(不明、恐らく異次元生物に付着して渡来したもの)で蛹の存在が確認されています

【捕獲方法】
成虫や蛹は動かないため楽に捕獲できますが、成虫を捕獲する際は産卵を防ぐために防護服を着用しましょう
成虫を捕獲した人物が急に常夏に行きたいとか言い出したら寄生されている可能性が高いです、頭痛薬を飲ませることで駆除してください
幼虫は全ての期間において網で楽に捕獲できます

【備考】
本種は元々ベバフィニティル図書館に所蔵されていた「夏にピッタリなホラー系ミステリー集」において「光を浴びた者は海で溺れる呪われた街灯」として写真が掲載されていた生物です
支部員が街頭写真が不可視生物のものであると気づき写真の撮影された場所に赴いても本種を見つけることができず、途方も暮れていた所に模倣展示帯内から回収された物品の中から本種が見つかり登録されました
元々は超擬態生物として登録されていましたが、詳しい生態が判明するとともにXナンバーとして再登録されました

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